『いのちの星のドーリィ』
子供のおかげでよくアンパンマンを観る。
皆様にも是非観てほしいものだが、大人がアンパンマンを観る時間はなかなか無いと思うので、代わりに私が、どんなお話だったか簡単にご紹介しよう。(2017年作品)
ある時、捨てられた人形が洋上を漂っていた。
アンパンマンはそれを拾い上げて、パン工場に持ち帰る。
人形には心が宿り、自分で動くようになる。
この人形、ドーリィは「生きている」ことに感動し、色々なものに夢中になる。
やがてピノキオの例にもある通り、自己中心的で傍若無人になる。
幼稚園の友達は一人また一人と減っていき、最後には冷遇される。
ドーリィはアンパンマンに食ってかかる。
「自分はせっかくこうして自分の意志で生きられるようになったのだ、自分の好きなことだけして何が悪い。なぜアンパンマンは人のために働くのだ。そんなのは偽善だ」
それに対してアンパンマンは「誰かのために働くことは幸せなことだ。その人が喜んでくれた時、自分も幸せになる」と答える。
ドーリィには理解できない。
同時に、自分はやりたいようにやっているだけなのに、どうして皆に冷遇されるのか分からず、初めて寂しさを覚える。
実はドーリィには時限的な生命が与えられているに過ぎず、心を閉ざすにつれて生命の火は弱くなっていく。
自分が再び動けない人形に戻ってしまうことを予感して、絶望的な気持ちになる。
それからバイキンマンが新型兵器を引っ提げてやってくる。
アンパンマンは身を挺してドーリィを守り、最後には石化してしまう。
この時に及んでついにドーリィは誰かのために生きることの尊さを知り、残りわずかな自分の命を与えることによってアンパンマンを復活させる。
ドーリィは再びただの人形に戻ってしまうが、宇宙の祝福を受けて、再生する。
しかし今度は高慢な女の子ではなく、心優しい子として蘇った。
という話なのだが、アンパンマンの主題歌の
「何が君の幸せ/何をして喜ぶ/分からないまま終わる/そんなのは嫌だ」
に対して、これほどまでに明確な回答を与えている作品は他になく(今まで観た限り)、その点で出色の出来となっている。
この作品には、確かに降りてきているものがある。
誰も死なないことになっているアンパンマンの世界の中で、ドーリィという、命に時間制限がかせられた例外的なキャラクターのおかげで「分からないまま終わる、そんなのは嫌だ」というメッセージに悲痛と切実が込められており、非常に胸打つものがある。
この記事を書きながらも、思い出しつつ涙が滲んだ。
これは多分子供向けというよりもむしろ、かつて子供だった大人向けの映画。
あらすじを語ってしまったが、改めてお勧めしたいと思う。
心が洗われるので。
【スケジュール】
2月24日(土)乙女座満月
3月10日(日)魚座新月
3月20日(水)春分
【メニュー】
①カウンセリング 10000円
②ヒーリング 10000円
③リモートカウンセリング 7000円
④遠隔ヒーリング(お布施)
ヒーリングアクセサリー「プレローマ」36000円
【お問い合わせ下さい】
①LINE:atelierkoshiki
②microcosmo.healing@gmail.com
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コメント
シェアいただきありがとうございました。
私が私が、と我がもの顔で生きるのではなく、
誰かのために、社会のために、
人は在るのだなと、思います。
(自分を我慢するのではなくて)
人はこの地球で、
練習するため、自分を磨くために
生かされていて、
何をやっても良いし、やらなくても良い。
より良い人間、魂になるための、
トライアンドエラーを
繰り返している、
だけなのかなと最近思います。
そう思うと、
会う人も、仕事も、親も何もかも、
微笑ましく、柔らかく、明るく対応でき、
そうしたくなります。
そうすることで整い始め、自分も楽になります。
本日もありがとうございます。
コメントありがとうございます。
はい、まさにドーリィは「人のため」と「我慢する」の区別が最初は出来なかったのでした。
このことは、それこそ他人から命を投げ出してもらわなければ理解できないほど難しいことなのでしょうね。