エゴ、品位、終戦の日
1.
コーチングが、いよいよコーチングらしくなってきました。
始めの内は、カウンセリングとの違いが皆様、よく分からなかったと思います。
カウンセリングは主として、話を聞き、より創造的な視点提供をするものです。
つまりこれは〈見えない所=心/頭〉を変えること。
一方でそれもしつつ、コーチングでは癖直しの指導を本格的にするようになってきました。
それは〈見える所=行動パターン〉を変える、ということです。
見える所には必ず、見えない所のものが滲み出ています。
見えるものを遡っていけば、その出所は必ず見えないものにあります。
言動の癖を直すということは、心/頭の使い方の癖を直すということなのです。
癖はエゴが築き上げた防壁であり、魂の輝きを曇らせるものです。
現状の問題は何によって起きているのか?
魂の輝きが不足しているためです。
これは太陽光を遮る排気ガスのようなものなのです。
人生を形作っているのは「魂」と「エゴ」、この二つです。
魂は〈意義ある〉試練と解決をもたらし、
エゴは〈不毛な〉苦しみと停滞をもたらします。
今、あなたの人生はどちらが優勢だと言えますか?
誰にお話しても、一様に、
「癖がこれほどおおごとだとは思わなかった。
こんなことは聞いたことがなかった」
と仰います。
本当に、癖について言及している人を、私も私以外に知りません。
人間社会はエゴありきで成り立っているので、さながら水から出たことのない魚が水を特別のものとして知らないように、エゴについても無知なのです。
そして癖というエゴの投じる影についても、あって当たり前のものと見做し、気にしたことがないのです。
しかし皆様はより自由に、のびのびと自分らしく生きていきたいと望んでいらっしゃるでしょう。
「そのような世界」においては、エゴは夾雑物以外の何物でもなく、皆様は癖を多く抱えているために、言ってみれば、地上の天国の入場がまだ許されていないのです。
癖をなくせば即座に入場が許されます。
癖のないことは天国のドレスコードのようなものです。
有り難いことに私の誘いかけに応じて現在11名の方がコーチングを受けて下さっています。
癖を取り除いていった末に、どんなご自分が待っているのか、楽しみにして下さい。
2.
癖にはパターンがあります。
ですから解決法にもパターンがあります。
私にはその全てが見えているのですが、これをつまびらかにすることは容易ではありません。
なにか一言で言い表せる言葉はないだろうか、と最近考えていました。
答えは「気品」でした。
皆様は自分に気品があるかないか、考えて日頃生きていらっしゃいますか?
考えたことがないなら、気品がないはずです。
気品なき所に、自尊の念はありません。
自尊がないから、他人に利用され、依存され、自分を卑下します。
しかし自尊というものは「そうだ、私も尊い価値を持つ人間なんだ」と自分に言い聞かせれば得られるものではないのです。
気品ある言動を習慣とすることで、やがて得られるものなのです。
癖という重りを減らしていくことによって、気品は自然と、気球のように浮上していきます。
気品ある美しい人になってほしいと思います。
「うん、確かに…」
じゃなくて、今すぐコーチングのお申し込みをして下さいね。
やるなら今ですよ。
解決を先送り利益はないはずです。
3.
気品を、8月15日という日に重ねてお話したいと思います。
今、日本は奈落に向かってまっしぐらに進んでいますね。
本当に私は日々心が乱れます。
これを誰が悪い、誰のせいだというのは確かに分かりやすい話です。
しかし私はこの流れの根本には、日本人の気品の欠落があったからだとしか思えません。
人間の犯す諸々の禍事罪穢は全て、「心のまこと」を裏切ることから生じます。
「本当にそれでいいんですか?」と私たちは常に問われています。
――あなたは失ったら嘆くものを、まだあるからと言って粗末にしましたね。
それでいいんですか?
――今あなたは自分がされたくないことを人にしましたよね。
それでいいんですか?
――あなたは本当はそれをしたくないんですよね。それなのに人に嫌われるよりはと言って、やりましたよね。それでいいんですか?
と。
この自問を忘れない限り、私たちは心のまことを失いません。
しかし多くの人はその自問を億劫がり、まあいいじゃないかと言い、嘘を積み重ねていきます。
正直であることは、時として苦しみを引き起こすものです。
しかし不正直であることは、苦しみよりもはるかに重いやましさを心に植え付けます。
その結果、気品を失うのです。
なぜなら自分がやましい存在であることを、深い所では知っているからです。
日本人はあまりにも気品を失ってきたと思います。
占領政策によって失わされたのではありません。
自分で失ったのです。
日々気品を回復するチャンスがあったのに、目の前にいる人に、自分自身に、天に嘘をついて、気品よりもエゴを守ることを選択し続けてきたのです。
気品を失えば力を失い、ずるい人たちに利用され搾取される側に立つことを余儀なくされます。
今起きていること、これから起きようとしていることは、そういうことです。
気品に則った政策だけが日本人を救います。
政治的選択はとても大切なことです。
しかしそれ以前に、遠回りのようですが、一人ひとりが人間としての気品を取り戻すことがこの国、この世界を立て直すためにはどうしても必要だと私には思えてなりません。
なぜなら気品を失ったことによって始まった破滅の道は、気品を再び得ることによってのみ解決可能であるはずだからです。
8月6日や9日や15日に日本人の多くが思うことは、平和への祈りだと思います。
その平和を実現する最初の重要な一歩目が、人間としての気品だと思うので、この日に合わせて書きました。
4.
長い文章になりましたが、よく最後まで読んでくれましたね。
あとは軽い話をします!
新しい曲を書きました。
それと、絵本を作りました。
今、二つ目を描いています。
まだまだ暑い日々が続きますが、お体を壊しませんように。
それと30日か31日にはちょっと面白いことをしますので「月末はブログ再訪」と覚えておいて下さい。
それではまた。
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