セルフマッサージ無用論、改め、効くセルフマッサージ
「セルフマッサージは効かない(*持論)」という話をした。
しかしこれだけだと身も蓋もないので、救済措置も兼ねて、最後にもう少し語る。
例えば肩凝りの強い人は、自分で自分を指圧しても、むやみに強い。
強く指圧されれば「なにくそ」と体は反応する(体にも「ココロ」がある)。
だから、肩凝りが治らないのである。
いやむしろ悪化する。
患部を強情にしてしまうので。
有能な他人にマッサージしてもらった時、なぜ改善が見られるのかと言うと、多くの場合、優しく、無駄なく触れられるからである。
患部が必要としているのは優しさであって、肩凝りに対して敵対的な指圧ではない。
むくみについても同様で、多くの人は、ぎゅっと揉もうとする。
ぎゅっと揉めば鬱血が晴れると思いがちだが、さにあらず。
やはりこれもまた患部の強情な抵抗を引き出してしまう。
リンパドレナージュという手法では、肌の上に手のひらをさっと滑らせるに留めると言う。
控えめな刺激が、能動的な反応を体から引き出すのである。
セルフマッサージをしようと言うのなら、〈いつもの自分〉を超えた自分にならなければいけない。
今ある問題を作り出したのは、〈いつもの自分〉なのだから。
「肩に肩凝りさせるような、いかつい考え方をする私の肩だから凝っているのだ。優しく控えめな心になって肩を癒そう」という態度が望ましい。
そうすれば、そのセルフマッサージは意味も効用も持つことになる。
セルフマッサージをするならば、事前に、思考のリセットや半瞑想状態やリラックスがどうしても必要である。
言うまでもないことだが、この辺りのことを真面目にやろうと思えば精神修行の世界に入ってくる。
別にそこまでせんでも、という思いもある。
結局、人にやってもらった方が良い、と私は思う。
「無用論」とは言ったが、意味する所は「やってはいけない」ではないし「やるのが間違い」でもない。
私自身、必要あればセルフマッサージしている。
私が言いたいのは、セルフマッサージにはこれこれの限界がある、ということにあくまで留まる。
長くなってしまったが、セルフマッサージについて、最後にもう一つだけ助言して終わりにしよう。
【超重要】自分の手ではなく、自然の圧力だけを利用するのが良い。
例えば、ふくらはぎのむくみ→右脚のふくらはぎを左脚の膝に乗せ、圧迫する。
この時、「治れ!」「流れろ!」という意志が働かないので、患部は強情な反応をしない。
くるぶしのむくみ→斜面に立つ肩凝り→ぶら下がる
など。
色々な方法があるから、考えてみると良い。
コメント
コメントありがとうございます。
そうですよね、そこもまた難しい点です。
本当に、なかなか言葉に言い尽くせないものです。
またいつでも質問などして下さい。