筋肉と気質
ぶら下がりきった状態から懸垂できるようになった。
これが何を意味するのかと言うと、よく映画などで観る、崖っぷちにどうにか捕まってぶら下がっている状態、あの窮地に陥っても、私は今後かなり高い確率で生還することが出来るであろう――悪役が、私の指をぐりぐりと踏みつけない限りは。
このように筋肉は着実に成長を続けているが、見た目に変化は特にない。
友人は、筋トレをすると体が大きくなりすぎてしまうのでやめた、と言っていた。
筋肉事情も人それぞれで、先天的に決まっている。
私のような細い体の人間は、遅筋:速筋=多:少となっているそうだ。
こういう人はどんなに筋トレをしても、ゴリラみたいにはならない。
長距離走と短距離走を見比べると、筋肉の見た目が全然違う。
遅筋は、速筋のように太く大きくはならないのである。
このような身体的特性は、気質とも関連があるに違いない。
多分、遅筋多めの人は、持久力を持ち、決定や実行までに充分な時間をかけるのが適しているのではないだろうか。
一方、速筋多めの人は、瞬発力を持ち、即座に決定や実行に移るのが適しているのではないだろうか。
私の推論だが。
この推論にそれなりの妥当性があっての話だが――そう考えてみると、私はこれまで(精神的な)持久力にかけ、すぐに思いつきで行動しやすい傾向にあった。
そのせいでよく失敗したり、折角積み上げたものを壊したりしてきたものだった。
自分の先天的な気質傾向を、自分の生き方の柱にすることが出来たら、きっと生きるのはもっと楽になると思う。
だいたい私たちは、自分に合わないことをしているから苦しい。
最近は、この辺りに関して良い変化が起きている。
筋トレもその一つ。
長い目で自分を育てる、ということが、出来るようになってきた。
他にも3課目ほど、長期的な自己成長計画を遂行中である。
ようやくそういうことが出来るようになって、最近は良い感じである。
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