『ブラックノーズと魔法の歌』2
魔女(言い忘れたが、この魔女の名前がブラックノーズ)がカーナを育てるに当たり、繰り返し刷り込んだことがある。
それは、歌や踊りや美味しいものに気をつけろ、ということだった。
というのも楽しい思いをすると波動が上がる。
波動には同質、同程度同士で引き合うという法則がある。
魔女は波動の低い存在だから、同じ低さにカーナを留めない限り、洗脳状態を保つことが出来ない。
カーナは忠実に教えを守る。
無表情に徹し、人と分かち合わず、喜びの体験を避ける。
しかし状況に押され、ジャムおじさんのパンを食べると「美味しい」と感じる、お祭りで無理やり踊らされるとやはり「楽しい」と感じる。
そんな自分はいけないと感じ、だんだん恐ろしくなる。
不自由に慣れ親しんだ者にとって、自由は恐ろしいものとなる。
その後、昨日書いたように、魔女が地上に復活し、陰謀を自ら暴露し、最後にはアンパンマンによって撃退されるのだが、アンパンマンを窮地から助け出したのはカーナの歌だった。
それまでカーナは一度として歌わなかった。
母の戒めを守っていたためである。
しかし歌が人を元気にすることだけは、メロンパンナから聞いて知っていた。
そこで彼女は歌い始めるのだが、同時に真実の姿に変身する。
実は彼女は鳥の子で、ある嵐の夜に巣から吹き飛ばされて地底に落ち、魔女の目に捕まったのだった(勿論、同時に「保護された」のでもある)。
魔女はこの雛を利用することを思い付き、人間の姿に変え、カーナと名付けた…という過去が明らかになる。
アンパンマンを救う歌を歌いながらカーナの記憶は再生する。
自分が鳥の子だったこと、本当のお母さんが歌っていたように歌いたいの憧れていたこと――それが自分の人生の最初の望みだったことを思い出す。
自分が胸に抱いているのは、自分自身の望みなのか、それとも親の望みなのか。
親の望みだとして、それは親の、子を思うゆえの望みなのか、それとも親自身の自己中心的な望みなのか。
私たちもこれについては大いに考えるべきことがありそうである。
この作品は一度観てとても感動したので、是非もう一度観ようと息子を説き伏せて二度目を観たが、やはり良かった。
魔女の役者が野沢雅子なのも凄く良い。
『いのちの星のドーリィ』に並んで感動的な作品である。
今日もお読み下さりありがとうございました。
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