言葉と心#1
会うたびに、新しい言葉を子供は聞かせてくれる。
先日は「はあ?」を連発。
勿論、子供のこと、悪気はない。
多分想像するに、保育園の子供の誰かが言っていたのだ。
その子供は、家庭でお母さんが「はあ?」と言うのを聞いて、真似を始めたのかもしれない。
そこで私は、今までのように「え?」とか「なあに?」と言うようにしてごらん、その方が優しく聞こえて気持ちが良いよ、その方がお父ちゃんは好きだ、と教えた。
一泊二日が終わって帰る時、「おとうちゃん。まーちゃん、きのうときょう『はあ?』っていわなかったよね」と言った。
よく話を聞いて、ちゃんと覚えているものだと感心した。
こんなふうに、子供というものは、教えられることを潜在的に求めていると思う。
教えないということは、その求めを満たさないということであり、それは広い意味でのネグレクトに当たると思う。
こんなふうに促され、諭され、教えられたかったものだ、と思った。
実はその数日前に、幼稚園から中学校までの時代の写真や文集の整理をしていたのだが、私はとても口が悪かったことを思い出した。
通信簿に、「口が悪い」「人を傷つける言葉が多い」と小学校の6年間を通して書かれていた。
物言いが激しかったことは覚えている。
しかし親に諭された覚えはない。
むしろ親は私の口が悪いのをどうも喜んでいた節がある。
先生も困っていたことと思う。
相手を侮蔑する意識はなく、ただ知らずに侮蔑の言葉を発していたのだ。
しかし無自覚は次第に自覚に上がっていく。
そしてそういう言葉を使うにつれて、時と共に、私は確かに侮辱的な性格に育っていった。
自分のしたことを思い返すと、胸が痛くなる。
随分無用に人を傷つけ、不快な思いをさせてきたことだろうなと悔やみつつ、しかし今更悔やんでも仕方ないので、自分の言葉をますます丁寧に、優しくし、子供にもそれを伝えていきたいと思っている。
言葉は本当に大切なものだ。
なぜなら言葉こそは私たちの心を方向づけ、どのような人とどのような関わりを持つかということを規定するものだから。
今日もお読み下さりありがとうございます。
【スケジュール】
4月9日(火)牡羊座新月ヒーリング
4月24日(水)蠍座満月ヒーリング
【メニュー】
①カウンセリング 10000円
②ヒーリング 10000円
③リモートカウンセリング 7000円
④遠隔ヒーリング(お布施)
ヒーリングアクセサリー「プレローマ」36000円
【お問い合わせ下さい】
①LINE:atelierkoshiki
②microcosmo.healing@gmail.com
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
コメント
わたしも親の口調を真似た物言いでよその人に不快な思いをさせたことがあります。
相手がその場で不快感を示してくれたのが不幸中の幸いと思っています。
親はちょっと子どもをからかってやろうと思ってふざけて使ったのでしょうが、身内ならまだしも、他所でやると大分失礼な事でした。
この時から、「また何か変なことを口走ってしまわないか」と、会話に少し臆病になったのも事実です。15、6歳の頃で、余計に深く刺さったように思います。
「人をからかう」とはどういうことかわかってなかったり「面白おかしく話しをする」のと「誹謗中傷」や「へりくだり」の区別がきちんとついていなかったりすると、とんでもない事態を引き起こします。
実際に一度でも経験すれば「もう二度とするまい、されるまい」と懲り懲りしますが、わざわざそんな思いをしなくとも、物語の中にいくらでも教訓が出てきますから、古今東西の物語に触れておくのは、人生経験が積める大切な事なのだなとあらためて思いました。
コメントありがとうございます。
そうでしたか。そのようなご体験がありましたか。
まさにその区別は非常に重要なもので、それが分かっているかどうかが、結局は、生きる上手/下手を分ける最大の要因のように思えます。だからこそ、ますます丁寧で温かい(決して慇懃無礼ではない)言葉を使えるようになっていくことが、とても大きな価値を持つのではないかと考えています。
おっしゃる通りだと思います。
嘘をつかず、おもねらず、あたたかく優しい言葉を紡いでいけたらと思います。