牡羊座新月
牡羊座の新月。
こうしてまた12星座を巡る、時の旅が始まる。
人間の心は奥深く、無限の広がりを内に宿す精神的な宇宙である。
それを敢えて腑分けすればおおよそ12くらいに分かれる――ということを発見した古代人が、天球に読み取った12の星座を、内なるコスモスに符号させた。
その始まりは牡羊座であり、順々に辿られる過程はさながら人の一生のようである。
牡羊座で私たちは生まれ、牡牛座以降において次第に感覚や理性を研ぎ澄ませていき、自他の境界線と共にバランスを学び、最終的に魚座に至る時、神の前に坐す者としての従順を身に纏う。
最近、私は人に会うたびに言っている、結局、私たちに出来得る最善のことは、神の前にひれ伏すことなのだと。
そういう態度を前近代的だ、妄信的だと嗤う人は嗤えばよろしい。
自分が、自分が、という態度はいつかは終わる。
それでは通用しない人生の時というものは誰にも等しく訪れる。
何も最後の最後まで、服従と帰依の精神を取っておく必要はないのだ。
古代ローマのセネカはこう言った。
「生きることをやめる土壇場になって生きることを始めるのでは時既に遅しではないか」
ではその本当の意味での「生きること」とは?
それは必ずしも自分の望みを全て叶えることを意味しない。
そんなことはどうしたって無理だからだ。
望み、そして努力さえすれば何でも出来る、というのは所詮、「土壇場」まで来ていない若い人の主張である。
最後には私たちは、いかに受け入れるか、ということを学ぶことになる。
そうでもなければ、私たちは人生の終わりに向かうに従い、不満しか持ち得ないであろう。
しかしそのためにもまず必要なことは、矛盾するようだが、自分を主張することなのである。
自分を主張するということ、自己表現し、自己実現するということは、言ってみれば〈受け入れる〉という精神の土台を成す分母のようなものだと思う。
この分母の小さい人にとって、受け入れるということは諦めるということと同義になる。
それは私たちの目的ではないはずだ。
私たちの内側から、どんな願いが、どんな思いが、衝動が湧いてくるだろう。
湧いてくる以前に堰き止められていることだろう。
そんな内なる様相に思いを馳せるにも、今日という日は望ましいに違いない。
今日もお読み下さりありがとうございました。
【スケジュール】
4月9日(火)牡羊座新月ヒーリング
4月24日(水)蠍座満月ヒーリング
【メニュー】
①カウンセリング 10000円
②ヒーリング 10000円
③リモートカウンセリング 7000円
④遠隔ヒーリング(お布施)
ヒーリングアクセサリー「プレローマ」36000円
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