苦しい時の対処法1
落ち込んでしまう時、どうしたら良いのか、ということについてお話をした。
いつも言っていることなので聞き覚えがあるかもしれないが、プラス思考はお勧めしない。
なぜかというと、プラス思考は、「見るべきマイナス部分」を無視することによって成り立っていることがほとんどだからだ。
だからプラス思考の人の傍ではしばしば他の人が泣いている。
こういうことは良くない。
人生には単純に、プラスとマイナスがある。
それは昼と夜があり、また夏と冬があるようなものだ。
それは事実なのだから、マイナスにも慣れたら良いのだ。
プラスの時に安易に喜ぶから、マイナスの時に安易に沈む。
どちらにも等しく静かな心で関われたらいいのだと思う。
いくつかの対処の方法があるのだが、私にお教え出来るのは、いずれにせよ即席のものではない。
その一つ目は、「じっと耐えること」だ。
心の声が、「辛いな」と言う。
その時に、自分はただ静かにそれを聞いている。
「ほんと、辛いよね」と相づちを打たない。
そんなイメージだ。
心には言いたいことがある。
辛い時は辛い。
それはそれで良い。
ただ、それを聴くのとそれに浸るのは違う。
夏は暑い。
「暑いよね」
「ほんと暑い」
「ね、暑くて」
「そうなの。もう辛い」
「ああ、もうやだ」
「夏、なくならないかな」
こんなことを続けていても意味はないでしょう。
基本的に人生は苦しいものです。
「苦しい」
「そうだな」
それで終わりにして、静かな心を保つことが大切です。
って言われても…という難しい話だとは思うのですが、とりあえずこれが大切な考え方の一つ目です。
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