迷惑について 2
いつも相手のことを考えることが大事です。
自己防衛的な人は、他人の身になってみて下さい。
Zさんは先日、私に悩みを話していかれました。
直前まで、言うか言うまいか迷っていたそうです。
結果として、「言ってよかった、おかげでとても良い助言をもらえた」とZさんは仰っていました。
こういうところにも「自分のことより相手のこと」が関わってきます。
その目で状況を観察すると、自分が取るべき行動が明らかになってくるのです。
私はZさんに言いました。
「私が人と一緒にいて一番嫌なのは、その人が自分の考えに閉じこもって黙ることです。
すると私も素直な人間ですから、退屈で苛々してきます。
というのその方が何か考えて、それを自分の頭の中でぐるぐる回していることはお見通しなので。
こういうことをしてしまう人は、やはり相手の身になることが出来ないのです。
あなたが黙っている間、私も黙っているしかないでしょう。
自問自答するのも黙るのも自分の勝手だと思うかもしれませんが、これは実は、相手に退屈な時間を押し付けているのです。
本人には悪気はありません。
ただ自分の殻の中に籠もっているだけです。
しかし、「自分が」それを言うか言うまいか、ということは結局、自己中心的な考え方です。
自分にしか関心が向いていないのです。
私と時間を過ごしている以上、私に有意義な時間を過ごさせることはあなたの義務です。
もちろん、私もあなたに対して、有意義な時間を提供する義務を負っていて、それを果たしています。
人間関係は相手のためを思い合って初めて生産的なものになります」
これを機会に自己中心的ということを、考え直してみて下さい。
それは必ずしも我が儘や強欲だけを意味するのではありません。
相手の立場になって、「今この時」をコントロールできない人は、本質的な意味で自己中心主義です。
ありふれた会話の中にも、たくさん、直せる所があると思います。
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