子供とインナーチャイルド5
「最大の嘆き、それは「経験することの出来なかった愛」に対する嘆きです。その嘆きは、失ったものに対する嘆きよりはるかに大きなものです。これこそ最大の悲しみでしょう」
私自身が、この嘆きに囚われているのです。
子供は多くの場合、親の物語の続きを生きることになります。
同じ傾向を克服するか助長するかは、この物語に関わる人間個人(もちろんその人自身も含む)にかかっています。
「だから、おもちゃを買ってあげた」というと、もしかしたら、「なんだ、ずいぶん安易な解決だな」と思う人もいるかもしれません。
しかし思いは形をまとった時にしばしば理解可能、伝達可能になることがほとんどで、子供の場合は特にそれが顕著です。
おとうちゃんがおもちゃを買ってくれる、と分かったことで、多分何かが彼の中で氷解したようです。
それ以来、まどかはおとうちゃんの言うことをよく聞くようになり、約束を守ったり、言いつけに従ったりすることが出来るようになってきました。
するりと扉が開いた感じでした。
これにはまどかの母親も、「そんなに聞き分けが良いなんて」と驚いたようです。
じっくりと腰を据えて語りかけました。
「それがどうしてもほしいなら、買ってあげよう。
でも代わりにおとうちゃんの言うことを聞くかい。
約束できるかい」
「うん」
そうして約束を交わした後、必ず私も約束を破らないようにします。
すると、根底の部分で信頼をしてくれるようになるのだと思います。
大人の事情を知らない子供の目から見れば、いるはずのおとうちゃんが家にいないのはおとうちゃんの問題なので、すでに十分、不信の種なのです。
この不信を信頼に変えるには、単に子供におもねり、子供の要求を受け入れることとは違う、主導的な関わり方が求められると思います。
それにしても自分の心の中に、インナーチャイルドに関するこのような深い問題が残されていることに、このたびは改めて驚かされました。
二行日報。
金縛り以降、連日気持ちよく眠れていました(新月はイマイチでした)。
多分毒出し的な金縛りだったのだと思います。
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