家族問題を解く1
「こんばんは。
先日はありがとうございました。
かわべさんのアドバイスを聞いて、もやもやしていたものが急にクリアになったというか、言ってもらえて気持ちがすっきりしました。状況は何も1ミリも好転していないものの(…)「私がこの家族のハンドルを握るんだ!」という気持ちになれたことで、何でもやってやろう!(…)という気になれました。(…)そのほうが気にせずに不思議と夫に気分良く接せられるようです。子どもたちの影響を考えたらお母さんが穏やかなほうがいいですし、今はこれが良いのかな…と思っています。
それでも将来に対する不安は消えないですが、、、来るべきタイミングは何かしらあると信じて、今を乗り切っていこうと思います。
直接お話できて良かったです。
またお伺いさせてくださいね!」
問題のない家族はない…と思います。
そしてどの家の問題も家それぞれ。
Yさんから伺ったお話は、なかなか行き詰まりの感じられるものでした。
Yさんにお伝えした助言が全ての家庭に当て嵌まる保証はありません。
しかし私がお伝えしたのは既に上に書かれた通りですが、だいたい以下のことでした。
家族の「運営」(と敢えて言いましょう)には、中心となる人物が必ずいます。
この人は、他のメンバーよりも状況が見えています。
もちろん、全部が見えている訳ではありません。
何より私たちにとって見えにくいのは私たち自身です。
しかし、他の人よりもより見える立場にいるからこそ、その人の意思決定や方向付けが重要になってきます。
ところが、より見えるがゆえに、この立場にいる人は他に対して遠慮しがちです。
相手の感情や次に起こることがある程度読めてしまうからです。
また自分が力を発揮することや、欲求を叶えることによって波風が立つことを恐れる気持ちもあるかと思います。
しかしここが重要な所なのですが、否定的な感情を伴って気を遣わなければならない人物を軸にして「こうすると…こうなるか」「ああしても…駄目だろうな」というシミュレーションを続ける限り、状況は決して好転しないのです。
というのは思考の出発点が否定的だからです。
どうすると自分は肯定的な出発点を保つことが出来るのかということを考える必要があります。
これは主導的な立場にいる人が思うがままワンマンで振る舞えば良い、そうすることが許されるという意味ではありません。
だからこれは判断が難しい所なのです。
しかしYさんの場合、この方向に思考を切り替えることが吉と私は思い、そのように助言をしました。
その助言が恐らく正しかったことは、Yさんの上述のような気分の変化が物語っていることと思います。
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