霊体は寡黙
昨日こう書きました。
「ちなみにSさんの場合、遠隔視でその問題箇所が見えませんでした。
ということは、Sさんのお体(霊体まで含めて)の方は、解決の時期と見做していないのでしょう」
これについてはこれまでも度々書いているので、既にすっかり理解されていらっしゃる方も多いかと思いますが、改めて説明します。
普通、主訴があると、治療する立場の者はそれを検討し、対処するものです。
しかしヒーリングの世界はこの意味で「普通」ではありません。
「Sさんが何と言っているか」ではなく「体が何と言っているか」が問題になるのです。
これは遠隔視できるかどうかという点で判断されます。
遠隔視できるものは、体が訴えているものに限られます。
だから逆に、自覚症状がない場合もあります。
例えばNさんには先日、首の詰まりを指摘しましたが、ご本人の自覚はありませんでした。
このようなズレはよく起こります。
問題が提起されている時、それは同時に解決が視野に入っている時です。
勿論、この「解決」には長期/短期、また解決の程度の深さ/浅さの差がありますが、いわば生命の知恵なるものは、「今が解決の時」と判断した時に初めて「ここに問題がある」と霊体において表出することを始めるのです。
この意味で、私たちの自我と違って、霊体は極めて寡黙です。
ですからSさんの場合はー他の方もそうですがー問題の自覚症状があるにもかかわらず遠隔視で識別されない場合、「しばらくその問題と関わってみて下さい」というメッセージと解釈することが出来ます。
問題と長期間関わることは不快な体験ではありますが、体験を通して感覚レベルに浸透することによって、いつかどこかの時点で臨界点に達した時にようやく、「よし、素材が出揃ったぞ」と言って、霊体が動き始めるということがあるのです。
私たちの好み、望みには必ずしも沿わないことが多いですが、ヒーリングの世界はこのようになっています。
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