魚座満月
最近、私は英語で書かれた本の読書に没頭しておりまして、先日、エドウィン・ライシャワー元米国駐日大使によるJapan-the story of a nationという本を読了しました。
その中で、一つ学んだことがあります。
それは「勝者の言葉」もまた、真実であるな、と。
日本人は日本人の視点で日本人の歴史を知っており、人それぞれ知識の程度の差はありますが、それを逆の立場、つまりアメリカから照射すると、だいぶ違ったものが見えてきます。
戦争敗者の立場としては、米国による占領期間は全く良いものではなかった、と言いたくなります。
しかし、著者は、概ね良い占領期間だった、と解釈しています。
「それは勝者の論理だ!」と反応するのは早計で、読み進めていく内に「確かに…」と思えることがありました。
詳細は割愛しますが、もっと悪い可能性もあったことを考えると、ああ、逆に良かったのか、と思えたのも事実。
これは人間関係にもそのまま当て嵌まることだよな、と思いました。
勝者、敗者とは言わないまでも、ある出来事に関して、多くの場合、能動的な立場と受動的な立場が自然と割り振られます。
例えば私は自分の離婚に関しては受動的な立場でした。
受動的な立場の人は、能動的な立場にある人を責めるものです。
「あなたがこうしたから、私はこうなった」と。
やがて私の中で考えが澄んでいき、責める心がなくなるにつれて、相手の立場や考えや望みや不満も、振り返って推察できるようになってきました。
これは望ましい変化、心がたどるべき変化だと思います。
また親子関係もそうだと思います。
子供が幼い内は、必ず親が能動的で、子が受動的になります。
従って、自分の必ずしも幸せではない過去の育てられ方を振り返ると、憤りや悲しみを抱きがちです。
「あなたがこうしたから、私はこうなった」と。
しかしこれまた立場をひっくり返すと…
ひっくり返すのは本当に容易なことではないし、やろうと思ってできることでもないのですが、違う景色が見えてくる。
そういうことなのかなと思います。
今日は魚座満月です。
ヒーリングのお申込をお待ちしております。
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