15 物語を書く
最近、私は、小さな物語を書いている。
寓話的な物語である。
眠れない夜に、退屈なので物語を頭の中で組み立てた。
面白かったので、それを翌日、文章にした。
それで調子がついて、それ以来、毎日のように思い描き、書いている。
物語を創り出す時、ひねり出す時、いつもとは全然違う脳の回路を使う。
多分それが気持ち良いのだ。
そう言えば逆立ちも毎日している。
逆立ちもまた、普段使わない筋肉を使えるし、普段にはない圧力が血管にかかるから、気持ち良い。
もしかしたら、逆立ちによる「天地返し」が、物語を書くという新しい発想を私に生み出したかもしれない。
物語を書くと、自分は心と深く繋がることができる。
他のどんな営みを通しても得られないくらいの一体感を自分にくれる。
物語を書くということそのものは20歳くらいの時に望みをかけたことなのに、それから20年もしてようやく、それが自分にどれほど欠かせないものなのか分かってきた。
いつか必ず、本になると思う。
コメント