12 自分が変わると起きること
相手が何を言うかということは、言う前からだいたい分かっている。
そこで、誰に何を話すということを、私たちはあらかじめ決定している。
この人にはこれを話してはいけない、という警戒と、この人には話しても大丈夫、という信頼と、この人ならきっと、という期待がある。
先日、前妻が悩み相談をしてきた。
ほお、と私は思った。
内容的に、以前の自分だったら小言の一つも出てきそうな事柄だった。
でも月日を経る内に私は変わっていて、以前の自分ではもうなかった。
彼女もそれを無意識に感じ取っていたのだと思う。
そうでなければ、その相談をしてくるとは思えなかった。
私は親身に話を聞いた上で、自分に出来る助言をした。
助言を求められたので。
変わろうとしてもなかなか変われない時がある。
一方、劇的に変わることが出来る時もある。
そこには人生のタイミングや、出来事のインパクトや、内的な必要性など、諸々の要素が働いている。
自分は変わった、と思ってもほとんど何も変わっていないこともある。
そんな時、周囲の状況が変化していない。
逆に自分が本当に変わった時、他人の反応が変わる。
そんなことを先日あらためて実感した。
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