25 前妻に助言
前妻が窮地に立たされていたので必要あらばということで助言をした。
するとにわかに解決の道が見えてきたと言う。
続きの助言があるので必要あらばと伝えた所、是非、と言うので続きをした。
2週間ほど前のことである。
またまた、すぐに現実にその反映があったと報告があった。
羨ましいまでの即効性。
私は助言する時、だいたいいつも予言もしている。
なぜか私には因果関係がはっきり見える。
このようにしてごらん、するとこうなる、というと、そうなる。
今回もそうなった。
前妻に言ったのは別れる時にも言ったことだった。
間違った道を取れば、不調和が必ず後に続く。
私にはこうなることは最初から分かっていた。
でも「ほれ見たことか」という発想は全然浮かばなかった。
私の言っていたことは正しかった。
しかし私のしていたことは間違っていた。
どんなに正しい洞察も、言う資格のない人間から語られたのでは響かない。
3年かけてようやく彼女は私の言ったことを理解した、とも言えるが、別の言い方をすれば、3年かけてようやく私は、自分の言うことにふさわしい態度を得た、とも言える。
それに当時、私は失いつつあるものを食い止めるためにそれを語った。
その意味で、自分の利益が関わっていた。
しかし今の私は彼女から期待するものが何も無い(息子の良い母親でいてほしいということを除いて)。
だからその助言にも不純物がなく、真っ直ぐ心に貫通したのだと思う。
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