36 心の呼吸で
先日、最近私が書いているという物語を読み聞かせてほしい、と言われ、試みた。
読んだ後、もう少し速度を落としてはどうかと提案され、同じ夜に再び試みた。
するととても満足頂けた。
私は無意識の内に早口になっていたようだ。
私はゆっくりしているように見えて、奥深い所に焦りがある。
自分に関することで人の時間を無用に奪いたくないと考えてしまう。
その人は、話の内容にも興味があったが、それ以上に私の語りを聞きたいと思っていた。
にもかかわらず、私は手早く話の内容を伝えなければと反射的に考えた。
こういう心情は全て、幼少期の体験に由来する。
役に立つかどうかが全てで、色気というものは考慮の内に入らない。
そういう考えが、無意識の奥底に刷り込まれている。
自分は色気や味わいこそ大切にしている――そう自分では思っているのに、いざ実行するとなると、子供の頃のお馴染みの囚われが自分のテンポを奪ってしまう。
とても良い学びになった。
後日、ピアノを弾く時にも、同じ心に入っていくことが出来た。
自分の心の呼吸に合わせて奏でる――そんな当たり前のことが、ようやく出来た気がした。
今までよりも一段と深く、心に寄り添い、心を感じて生きていきたいと思うようになっている。
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今日もお読み下さいましてありがとうございました。
【スケジュール】
11月16日(土)牡牛座満月ヒーリング
12月1日(日)射手座新月ヒーリング
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