63 レッテル思考
色々な所にレッテルがある。
そのレッテルを通して物事を判断することに慣れている。
例えば「頑張る」とか「背伸びする」という態度を良いと見るか悪いと見るか。
このブログの読者の多くの方は(って、ブログの読者が少ないのだが)、「頑張るのは良くない」「自然体がいい」とほとんど自動的、反射的に考えるのではないだろうか。
これが、レッテル思考なのである。
重要なのは、良い過程、そして良い成果なので、頑張って良い結果が得られたならそれは良い頑張りだったのだし、頑張って悪い結果が得られたならそれは悪い頑張りだったのだ。
頑張り自体が良いも悪いもないのだ。
レッテルは判断を高速化するのに役に立つ。
だから人類はずっと昔からレッテル思考をやってきた。
でもレッテル思考は同時に心の柔軟性を奪う。
頑張る時と頑張らない時と、自分の意志によってその都度選択できることを、自由という。
頑張ることが不自由なのではなく、頑張らないことが自由なのではなく。
レッテル思考に嵌まり込んでいることが、不自由なのである。
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