84 水とことば
車の移動中は、子供とお話する良い機会である。
先日は、どんなものも見ているし聞いているという話をした。
例えば壁に耳あり障子に目ありと言う。
「でも、壁とか障子には目も耳もないよ」
「目や耳はないけれど、他のもので見たり聞いたりしているんだよ」
そして特に水や木は人の言葉をよく聞いていると教えた。
「だから同じコップに入った水でも、まあちゃんの前の水と、他の人の水では味が違うんだよ。優しい心だなあと感じた水は美味しくなるんだ」
「知らなかった!」
「悪い言葉を言えばそれも水はちゃんと聞いているよ」
「まあちゃん、いつか川とか海とかに行って水とお話したいよ。お父ちゃんと一緒に」
嬉しくなった。
そんな言葉を待っていた。
どんな言葉を吐くか、結局、それが人生を決めているように私は思う。
言葉の選択は完全に自分の掌中にある。
こんな境遇だから、こういう言葉もそりゃ出る、と言って、私はずっと自己正当化していた。
でも、いつからか自分で言葉を選ぶようになった。
口にする言葉だけでなく、心に浮かぶ言葉も。
悔いたり、責めたり、怒ったり、囚われたり。
それでプラスになるならそれでいい。
でもプラスにはならない。
ローリング・サンダーという、アメリカ先住民の呪医はこう言った。
「自分の考えていることに責任を持たなくてはならない…
あることを考えたくなかったら、そのことを口に出してはいけない…
考えていることの全てを口にする必要もない。
まず自分の言葉によく注意することから始めるのだ。
良い目的のある時にのみ話すようにする。
望まないことを考える必要はないし言う必要もない…
自分自身と議論しても虚しいだけである…
考えたくもないことに注意を払う必要など一切ない。
それでも考えが入ってきてしまうようならこう言ってやれば良い。
「私はそのような考えは持たないことにしているのだ」」
心はいつも自分の意志で清らかに保たれないといけない。
ちなみに、水の話は例え話ではなく、本当のことです。
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今日もお読み下さいましてありがとうございました。
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コメント
今日も素晴らしいお話をありがとうございます。
河邉さんのブログで印象的な記事があった場合、スクショを
していたのですが(書き写すのが一番良いのですが)、最近は一日
そのまま開いた状態にして、一日の中で気づいた時に読み返すように
しています。今のところ私には無理なくできる習慣になりました。
この記事を読みながら、以前ご指摘された癖をいきなり思い出しました。
ありがたきことです。今日もありがとうございます。