85 チェロ
今年も役に立つことばかり書いてきたので、年内残る数日は力を抜いて、何の役にも立たない個人的な話だけします。ご了承。
最近、チェロに没頭している。
ようやく、初めて、弾き方が分かってきた気がする。
楽器を正しく響かせるということに考えが及ぶようになってきた。
じゃあ今まで何をやっていたんだと言うと、何も考えていなかったのだと思う。
ただ音が鳴るのを鳴るままにしていて、見届けていなかった、と言えば良いだろうか。
ショパンだったかと思うが、「最良の師は自分の耳である」と言っていた気がする。
自分の耳が鈍感な内は、自分の出す音に責任を持てない。
責任などと言うと大袈裟に聞こえるが、実際、感じとしてはそれに近い。
何か違うんだよな、と思う所から、何が違うんだろう、に考えが進み、試行錯誤して、ああこういうことだ、と気付く。
まず音楽を部分に分解した上で、小さく少しずつ攻略して行き、最終的に全貌に辿り着く。
でもここで言っているのは、いわゆる音楽的な解釈とかそういうことではなくて(そういうものには興味がない)、体と心と呼吸の問題なのだ。
チェロという楽器を通して自分の心と向き合っている。
チェロを挟まないと立ち現れてこない自分の心の動きを見ている。
それが面白い。
筋肉の動きにしても、もっと自由に動けるはずの鎖骨の下の筋肉を小さく留めているのはやはり自分なのだと気付く。
もっと弓が進める余裕が空間的にあるのに、そのことに思いが至らず、弦と弓の触れる所だけに意識を注いでいたりする。
つまり「全部」を使っていない。
自分の可能性の全部を、自分の善なる性質の全部を、喜びの全部を。
そういう音は窮屈なものになるに決まっている。
凄く、この楽器を鳴らすことを極めたい、と最近思うようになっている。
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今日もお読み下さいましてありがとうございました。
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