233 『ブルーピリオド』
『ブルーピリオド』というアニメが素晴らしい。
美大受験の話なのだが、進路選択に当たり、主人公の男子学生が絵に賭ける熱意を母親に伝える場面で、こう言う。
絵を描くようになって、
よく観察するようになった。
そうしたらお母さんの手があかぎれしていることや、
買い物の為に実は腕に筋肉があることなどに気が付いた。
どれだけ家族のために働いてくれているかがよく分かった、と。
絵は、単に彼の「やりたいこと」になっただけではなく、
世界をもっとよく見る目を彼に与えた。
見ようとしなければ見落としていることがたくさんある。
見ようとするから見えてくるものがたくさんある。
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