役に立たないものこそ
Eさんから。
「こんにちは。
ブログを書いてくださり、ありがとうございます。
(…)今まで、こんなもの作っても何の役にもたたないしな、 と作らなかったもの。
それが私のゲーテなのか、と縛りがゆるみ、 むしろ心の役に立つことと自分を許可できたように感じました。
ありがとうございました。」
最近、実は私も新しいことを始めた。
それは日本史年号の暗記。
「何やってんだ」と笑って下さい。
Eさんではないけれど「こんなもの覚えても何の役にもたたないしな」と思っていた。
でも、ある日、「何の役にも立たないことをやらないでいると、何か得するのか?」とふと思った。
ないのだ。
そんな所で労力をケチったからといって、本当は何の得もしていない。
むしろ自分の動きを小さくしているという点で、損をしている。
やってみたいんだからやってみた方がいい。
覚えて詰まらなければまた忘れるだろうし、面白ければ記憶も定着するだろう。
試みて分かったのだが、別に大したことではなかった。
半日も費やすと主要年号は全部覚えてしまえた。
おかげで、自分の記憶力もなかなか捨てたものじゃないなと見直せたし、時系列が把握できたことで歴史に対する理解が明確になり、喜びが増えた。
遠い上に登るのは無駄だと断じていた山は、意外と近くて低かった。
そして無駄どころか、結構なお土産までついていたのだった。
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