子供の記憶

先月末にコロナを発症し(この日本語は変だと思うのだが)、辛いの自体は4日ほどで終わったのだが、その後、舌に異変が生じてこれが収束するのにその後2週間近くもかかった。
さながら火傷か切り傷のようで、ウイスキーを飲んだら火を吹くかと思った。
夜に一気に体温を上げたいらしく、寝汗も随分よくかいた。
何が起きていたのか分からないが、体はこんなふうにして戦い、戦いの後処理をしているんだなあと、改めて感心した。

それにしても自分は忘れっぽい。
よくあることだが、他人の方が覚えてくれている。
「この前の時も大変だったよね」と姉に言われ、それがいつのことだか、何が起きたのか思い出せなかった。
先月のコロナ不調でさえ、具体的にどういう症状だったのか早くも既に記憶がない。
私の忘れっぽさはどうも母譲りなのだが、こういう人間の記憶回路はどういうことになっているのだろうか。

記憶と言えば、面白いことがあった。
まどかが最近言ったことなのだが、赤ちゃんの時、ミルクを飲んでいたか思い出せないと言った。
ほお、と思った。
その語り出しは、「おぼえてないことがあるの」だった。

記憶空間が暗闇だとしたら、そこに向かう記憶呼び出しの働きかけはスポットライトを当てるようなものかと思う。
子供には子供なりに小さな記憶空間があり、その中をよく探したけれど見つからなかった、という印象がよく伝わってきた。

私は自分自身に4歳くらいまでの記憶がないから、子供はどんなふうに内界を見つめているのだろうかと、とても新鮮に思われた。
人間の心は、本当に不思議なものである。

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