子供とインナーチャイルド3
子供をテレビの前から引き離すことがなかなか出来ず、「一体おまえは何をしに来ているんだ。アンパンマンを観に来るためだけか」と父親は思っておりました。
まどかはどういうわけか(勿論、色々なわけで)、父親が場から離れることをひどく嫌がります。
まどかの母が言うには、「おとうちゃんがいなくなるとさみしい」と、帰ってからまどかは言うのだそうです。
それでもトイレや洗濯物を取り込みには、どうしてもやはり行く必要があります…。
ある時、子供がテレビ問題でひどく癇癪を起こしたので、ついに私は神経が参って、「もう勝手にせい」と言って、ひとり、二階に上がりました。
すると下から子供の泣き声が聞こえてきます。
あれはなかなか印象的なことなのですが、本当に人は教わりもせずとも「ひい、ひい」と泣くのだなあと、胸を痛めつつも感心してしまいました。
残念ながら二週続いて同じことが起きてしまい、二週目の時には、子供は泣きながら激しい勢いで階段を上がってきて私に飛びついてきました。
子供の心に何が起きているのか、とにかく一人にしてほしくないのです。
子供とインナーチャイルドを重ねてお話していますが、私自身が子供の頃、同じ思いをしたことがあることを思い出しました。
あれは今のまどかと同じ年の頃だったような気がします。
自分の悲しみや求めや不足を親に理解してもらえないと察知した時、子供ながらに、私は初めて絶望という感情を体験したのでした。
人生の始まりの段階における刷り込みの恐ろしさ、凄まじさは、いくら強調しても十分ではありません。
それから40年経ってもなお、自分はあの時に方向づけられた心の方位を自分のものとして握りしめていると思います。
そこから自由になるために、これほどの年月が費やされているということは、本当に驚くばかりのことです。
しかし勿論、どんなことにもその肯定的な面があります。
というか、どんな否定的なことも、裏返して肯定的な面を見えるようにすることが出来るのです。
私はまどかの苦しみがどれほどのものかその時よく分かりましたし、自分は間違ったことをしている、改めなければ、と思うようになりました。
それによって、自分が彼から何を求められているか、何を自分は彼に与えることが出来るのかということが、分かるようになったのでした。
お知らせ。
ポッドキャストの5回目を公開しました。
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一行日報。
不眠症の気のある私ですが、珍しく3日も連続でよく眠れました。
明後日は双子座の新月です。
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