103 脳は騙される
思い出せないくらい久しぶりに、音響の良い空間でチェロを弾かせてもらった。
「音響が良い」の意味は、音の反響が得られるということ。
そういう環境では、音は豊かに優しく軽く広がっていく。
面白いことに、そうした条件下では、いつもよりも柔軟な筋肉運動が得られる。
これが意味することは、「脳は、入ってきた情報を処理することで肉体の運動能力を増減させる」ということだ。
簡単に言うと、より良い響きの空間では、脳は「俺って、上手い」と騙される。
結果、「上手い人」みたいに弾けるようになるのだ。
しかし更に面白いことには、このような反響を電気信号によって作り出したとしても、やはり同じように脳は騙される。
レコーディングの時、私はヘッドフォンからデジタルな反響を弾きながらチェロを弾いていたのだが、いつも、何度でも、やはり軽やかに筋肉が動いたものだ。
体感として、弓が軽くなるし、指も易々と動くようになる。
結局、全てを決めているのは脳だということになる。
良い反響が返ってこないと余計な力が体に入り、響く空間では余計な力が抜けていく。
もちろん、これは音楽に限った話ではない。
例えばお気に入りの、または高級な服や靴は、姿勢や歩き方を自然と軽やかにしてくれる。
脳の騙し方によって、自分を高めることも出来れば、それを妨げることも出来る。
だから「なんでもいい」という発想ではなく、もっと脳が良い騙され方をしてくれる環境つくりが大切だと思う。
服、音楽、お香、食器、料理、レインコート、鞄、壁にかける絵、その他諸々…
暮らしは自分の可能性を広げたり狭めたりするものに満ちている。
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今日もお読み下さいましてありがとうございました。
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