自己否定感をどうする5
私がピアノを弾くのにはいくつもの理由があると思いますが、一つは、未来の自分のためです。
この調子なら、5年後、私はかなり上手くなっていると思います。
10年後、20年後にはもっとです。
そしてそのことで、振り返った時に自分の歩みを喜ぶことでしょう。
これが、自己否定感の「黒」に対する他の色となるのです。
その色は、今日も明日もピアノを弾くことでだんだん濃くなっていき、次第に自分の心の欠かせない要素になっていくのです。
私にとって、英語も読書も筋トレもそうです。
多分、理想的には「英語もピアノも出来なくたって、体が貧弱でも、頭が悪くてもいいじゃないか、君は君だ。この世界にたった一人だけの君なんだ」と自分に対して(他人に対しても)言えることなのだと思います。
私は自然とそういうふうに考えられる人を羨ましく思います。
でも自分はそうではないので(既にお話したように、自己否定感というものは一生の伴侶ですから)、条件付きで自分を愛します。
だったら、その条件を満たす努力をしていけばいいと思うのです。
無条件に自分を受け入れるというのは、出来る人には出来る現実で、出来ない人には出来ない理想です(名言だこれは)。
そして私は後者を残念だとは思いません。
自分自身に対する条件付きの愛は、自分を育てていく何よりの動機づけになるからです。
自分自身のことを振り返ると、確実に私は5年前の自分より今の自分が好きです。
5年前の自分より今の自分に自信を持っています。
というのは5年前に出来なかったことを今は出来るようになっていますし、それによって人と楽しく交流したり、人から褒めてもらえることも多くなったからです。
それは単純に、嬉しいことです。
一方で(ここが重要なのですが)、それでも自己否定感は鎮座して動きません。
それはそれ、これはこれなのです。
でも私は、心がそのように組成されていることを今では受け入れています。
コメント