149 心が風邪
昨日の記事に続いて、もう一つの説明は、自分の中には二つのエネルギーの向きがある、ということです。
良い方に向かおうとすると、悪い方に向かう流れも強調されるのです。
擬人的に言うと「良くなりたい」というあなたの中に、「良くなりたくない」というあなたがいます。
これは悪いことではなく、怠惰でもなく、自然なことです。
自分の中にもう一人の自分がいる、ということは先日もお話したと思いますが、これもその一部です。
そして多くの場合、全部が一丸となって良い方に向かうのを心が良しとすることは、ないようです。
心って複雑です。
そんな自分の内的な動きを、ただ観察していればいいと思います。
私も最近ありました。
とても良い機会を頂いて、発表会で楽しい体験をして、高みに登ったと思ったらその2日後にはかなり元気を失っていました。
しかしそんな時、私は、だから頑張って働かせないといけないとか、元気を引き立てないといけないとは考えず、「心が風邪を引いている」と解釈します。
あんなに良い体験/変化/学びをしたから、今日は無風状態くらいでちょうどバランスが取れるのだ、と。
どうしても、良いことがあった次の日は良い日のはず、そうあってほしい、という思い込みが邪魔をして、この状況に気付くことが出来ず、心を頑張らせた結果、心がいじけるとか反逆する、みたいなことがあるのではないかと思います。
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