お父ちゃんは神様じゃないけど今はそれでいい
息子のまどかが字を読み書きできるようになり、最近私に手紙を書いてくれました。
そこにはこうありました。
「おとうちゃんはせかいでいちばんすばらしいよ。
おとうちゃんてゆう人は神ちまだよ」
(*ち=さの逆さ文字)
私は胸いっぱいになると共に、戸惑いを覚え、
「いや、お父ちゃんは神様ではないよ。
神様っていうのはもっと尊い―――」
しかしそう言ってしばらくした時、まどかが涙を浮かべてしょげているのに気付きました。
少しの間分からず、
「もしかして、お父ちゃんが神様じゃないって言ったのが悲しかった?」
と訊きました。
「うん」
と彼は頷きました。
それで私は、自分が想像以上に堅物だということを知りました。
子供はただそう思って、思った通りのことを書いている。
――神とは何か?
そんなことは知らなくていい。
それなのに、私は自分が学んできた神の定義について考え、
もっとその言葉の深さを知ってもらいたいとの思い、
そして、自分はそんな言葉にふさわしい親ではないとの思いから、
子供の心からの言葉を、「それは違う」と突き返してしまった。
「まどかがそう思ってくれるなら、これからはもっと、神様みたいに素晴らしいお父ちゃんになれるように頑張るよ」
改めて、そう伝えました。
するとまどかは笑顔になり、「さ、ゲームやろ、ゲーム」とPS4に戻っていきました。
小さな、とても深い反省の話です。
オジジ

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