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7我に幸せを与え給え

数年前、私は「我に艱難辛苦を与え給え」と願を立てた。 というのはかつて戦国武将の山中鹿之介が言ったように、艱難辛苦は自己成長を促す決定的な触媒になるからだ。 神に届く願というものは、すぐに叶う。 ほどなく艱難辛苦が、二波、三波と訪れて、それまでの私のエゴは木っ端微塵に砕かれた。 その当時は辛かったが、洗われた後の今では、あれは絶対に必要な体験だったと思うし、その悟りによって、過去に対する恨みや憤りは消え去っている。 そして私は最近、新しく「我に幸せを与え給え」と願を立てた。 というのは、不幸からも人間は学べるが、幸せからも学ぶことが出来、今の自分は幸せから学べる段階に立っていると思われたからだ。 この新しい「幸せを与え給え」は、苦難からの逃避や現実拒否ではないし、強欲でもない。 艱難辛苦の招来も行き過ぎればマゾヒズムに陥る。 自分の可能性を開拓したいのであって、マゾヒズムを楽しみたい訳ではない。 でも、その自分にとっての幸せとは何だろう、と思う。 そこは来てみるまで分からない。 自分が甘受すべき不幸も、来てみるまでどんなものだか見当もつかなかった。 確かに言えることは、訪れる/またはすでにもたらされている幸せも不幸せも、「私」という精神的統一体の内部に貯蔵されている可能性の顕現だということなのだ。 自分の内側にあらかじめないものが外側に現れることはあり得ない。 それは、ある特定の種からはある特定の花や木が生じるのと同じ理屈。 他のものにはならない。 その外在化の過程を見る、そして可能であれば楽しむのが、人生を豊かに生きるということなのだと思う。 今日もお読み下さいましてありがとうございました。 【スケジュール】 10月17日(木)牡羊座満月ヒーリング 10月19日(土)瞑想会、9時、1000円 11月1日(金)蠍座新月ヒーリング 【メニュー】 ①カウンセリング 10000円 ②ヒーリング 10000円 ③リモートカウンセリング 7000円 ④遠隔ヒーリング (お布施 ) ヒーリングアクセサリー 「プレローマ」 36000円 【お問い合わせ下さい】 ①LINE:atelierkoshiki ②microcosmo.healing@gmail.com ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー ホームページ: https://www.microcosmo-healin...

6子に教える

おもちゃやぬいぐるみを見ると、まどかはそれを欲しくなる。 切りが無いことなので、私は機会を限って買い与えたい。 生活環境の諸々の理由によって、なかなか私の意志を押し通すのが難しい。 しかしまどかという「外なる子」と共に自分の心の「内なる子」を優先するようになった私は、先日、拒絶を押し通した上で、後ほど理由を教えた。 まず、お金には限りがあるのだから大切に節約しながら使わないといけないこと。 次に、好きなものは数が少ないことによって大切さが増すということ。 「おとうちゃんにまどかの他に100人子供がいたらどうなると思う。 まどかと遊んであげる時間は、きっとずっと少なくなるね。 まどかに気付いてあげることさえ、出来なくなるかもしれないね。 まどかはおとうちゃんのたった一人の子供だから大切なんだよ。 ぬいぐるみもそうだよ。 たった一つあることによって、まどかにとって大切なぬいぐるみになるんだよ。 沢山あったら、まどかと遊んでもらえないと思って、ぬいぐるみは泣くんじゃないかな。 それはかわいそうなことじゃないかな。 多く持たないことはとても大切なことだよ」 すると私がそれ以上言った訳でもないのに、まどかは「じゃあ、あんまりいらないおもちゃとかぬいぐるみは、他の子にあげることにする」と言い、私は感心した。 そしてこれは、私自身が自分の「内なる子」を無視せず、まどかのおねだりや涙まじりの訴えという波を被っても心の内なる島が沈まないように保ったことによって得られた自然かつ健全な反応なのだと直感した。 「でも、ぬいぐるみは二つか三つくらいはあった方がいいよね。ぬいぐるみ同士が一緒に遊べるから」とまどかは言い、「それは確かにそうだ」と私は言った。 一緒に暮らしていないので、それから彼がどうするかは知らないし、そこは関与できないけれど、この会話そのものは、とても良いものだと思われた。 またこのような会話は、私が親子の間でしたいと昔から望んでいたことでもあったことにふと気付いた。 今日もお読み下さいましてありがとうございました。 【スケジュール】 10月17日(木)牡羊座満月ヒーリング 10月19日(土)瞑想会、9時、1000円 11月1日(金)蠍座新月ヒーリング 【メニュー】 ①カウンセリング 10000円 ②ヒーリング 10000円 ③リモートカウンセリング 7000円 ④遠隔ヒーリ...

5内なる子供

至る所に、囚われの心がある。 子供のことは、愛し尽くし、受け入れきらないと、と思う。 それは自分が幼少期において、愛し尽くされ、受け入れきってほしかったことの願いの裏返しで、ゆえにその核心において、 私の場合、 この「主義」は実はネガティブなのである。 最近、私は自分自身をより素直な存在に変えていくべきだと思うようになった。 子供があまりにも聞き分けのない時、不快になることを自分自身に許している。 と言っても、その不快感をあからさまに子供に示して、苦い思いをさせようと言うのではない。 ただ、自分の心は自分の心として、素直にさせようと思うのだ。 言うなれば、私の外に子供がいて、私の内にも子供がいる。 後者のことを、インナーチャイルドという人もいる。 私はこの二人の子供のどちらをも大切にしなければならない。 まどかを優先するあまりに「内なる子供」を拒否すれば、それは勿論いじける。 そしてそのいじけは、まどかに映し出されて、難しい兆候を示す。 私にとって、まどかと「内なる子供」は、どちらも大切にしなくてはいけない兄弟のようなものだ。 最近、私はいつもこの「内なる子供」(という表現を実はしたくないのだけれど、便宜上。より正確には自分の心の「芯」と思っている)の様子を感じるようにしている。 例えば先日触れた英語の読書についても「やらないと、折角だから」というのは「私」だが、「嫌だ」と内なる子供が言っているなら、私はやめる。 内なる子供を抑圧し、満足行くように仕向けても、結局長期的に良い成果は得られないからだ。 そのように試みる中で、まどかの態度がいつも少し違った(良い)感じを示した時には、ほお、と私はこの効用に目を瞠ったのだった。 今日もお読み下さいましてありがとうございました。 【スケジュール】 10月17日(木)牡羊座満月ヒーリング 10月19日(土)瞑想会、9時、1000円 11月1日(金)蠍座新月ヒーリング 【メニュー】 ①カウンセリング 10000円 ②ヒーリング 10000円 ③リモートカウンセリング 7000円 ④遠隔ヒーリング (お布施 ) ヒーリングアクセサリー 「プレローマ」 36000円 【お問い合わせ下さい】 ①LINE:atelierkoshiki ②microcosmo.healing@gmail.com ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー...

4必要な体験を与えてくれる人

両親の家に月に一度、子供を連れて泊まりに行く。 自分の親と自分の子と、そうして時を過ごすと、それぞれが両面鏡のようになって、私の心を映し出す。 私は月毎に生まれ変わっている。 だから毎回、この前には見なかった風景や語られなかった言葉が立ち現れる。 そしてそれを反芻する内に、また一ヶ月経っている。 父は毎朝、写経をしているのだと言う。 「しばらく前までは写経をしながら雑念が湧いてきて、それは後悔や不満だった。 最近では写経をしながら心を満たすのは感謝だ」と父は言った。 近頃、父が半分無自覚の内に心の浄化に勤しんでいることには気付いていたが、私はこの言葉にとても感心した。 「でもその思いを一日継続するのが難しい。昼前には心が乱れている」と父は続けた。 自分の精神性の根本はこの男にあったのか、と新しく発見した。 父が、まどかのためにアニメを録画してくれていた。 まどかは飽かずにアニメを観ている。 そこに父がやってきて「大谷翔平を観たい」と言って、チャンネルを変える。 いつも自分が最優先されることに慣れているまどかは、癇癪を起こした。 それでも父は微塵も譲る気配を見せず、「もう少しで大谷だ」と動かない。 大谷は三振した。 そして大谷の出番が終わると、画面をアニメの録画に戻して、父は去った。 まどかはなおもしばらくいじけていたが、その内気分を戻した。 とても良い、必要な体験をまどかに与えてくれている、と私は思い、感謝した。 必要な機会を与えてくれる人は、必要な所に必要な程度において、いるものだ、と感じた。 今日もお読み下さいましてありがとうございました。 今月の瞑想会は 10月19日(土)9時から、1000円です。 【スケジュール】 10月17日(木)牡羊座満月ヒーリング 10月19日(土)瞑想会、9時、1000円 11月1日(金)蠍座新月ヒーリング 【メニュー】 ①カウンセリング 10000円 ②ヒーリング 10000円 ③リモートカウンセリング 7000円 ④遠隔ヒーリング (お布施 ) ヒーリングアクセサリー 「プレローマ」 36000円 【お問い合わせ下さい】 ①LINE:atelierkoshiki ②microcosmo.healing@gmail.com ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー ホームページ: https://www.microcosmo-...

3心のままに

「心のままにある」ということが、私には難しい。 余計な頑張りや物惜しみがすぐに混入してくる。 例えば英語の本を読む。 折角努力してここまで読んできたのだから、読み始めたものは最後まで読まなければ、と思ってしまう。 こういう思考回路は幼少期に仕込まれたに違いない。 でも実際には途中で既に心が離れている。 先日読んでいた本は、かなり感動的と謳われている、苦難からの成功物語だったのだが、描かれている風景のあまりの波動の低さに、嫌悪感が募ってきた。 それで、こんな人間事情を私は知りたくもない、と思ったので、読むのをやめた。 最近、やっとこの辺りに関して、自分が勝手に作り上げたノルマよりも、自分の気分を優先できるようになってきた。 好きなことをしているのだから、好きなようにやれば良いのだ。 「折角なのだから、途中で辛くても頑張る」 「折角だろうと、嫌ならやめる」 どちらも正しい。 使い方次第なのだと思う。 でも私自身に関して言えば、これまでずっと前者でやってきて、あまりそれが自分に報いることがないと経験的に学んだので、これからは後者の路線で行きたいと考えるようになってきた。 今日もお読み下さいましてありがとうございました。 ブログのご感想を頂いて嬉しく思っています。 Aさん「より一層、心に染みる雰囲気になられていて、嬉しい気持ちで拝読しています。」 【スケジュール】 10月17日(木)牡羊座満月ヒーリング 11月1日(金)蠍座新月ヒーリング 【メニュー】 ①カウンセリング 10000円 ②ヒーリング 10000円 ③リモートカウンセリング 7000円 ④遠隔ヒーリング (お布施 ) ヒーリングアクセサリー 「プレローマ」 36000円 【お問い合わせ下さい】 ①LINE:atelierkoshiki ②microcosmo.healing@gmail.com ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー ホームページ: https://www.microcosmo-healing.com/

2外ではなく内を知る

最近、私は時事を見ない。 元々それほど見ない性質なのだが、英語のリスニングの訓練に没頭している期間、BBCやその他をずっと聞いていたら、世界中から沢山の悲しい情報が入ってきて、流されやすい私は流されて、やはりこういうことも無視できないな、と思った。 その後しばらくすると、より深い所にいる自分が戻ってきて、これは違う、と言い出した。 それでニュースを聞くのはすっかりやめた。 心の静けさを保つ方がもっと大事だと、改めて思った。 なぜなら心を静かにしない限り、「自分を知る」ことはできず、そしてそれは最も大切なことだからだ。 「世界で起きていることを無視してはいけない、なぜなら私たちは繋がっているのだから」という意見がある。 私も部分的にそう思う。 でも、悲しみや残酷や理不尽は偏在している。 どこかだけにある訳ではなく、今日の自分に関わる一つの言葉や行いの中にもある。 例えば中東で起きている惨事を知って胸を痛める。 しかしその根底にある、他者に対する徹底的な拒絶や、自分の愚かしさの正当化といったことを、自分もまた、もっと密やかな態度で、誰かに対してしていることを自覚しないのなら、世界に対する関心は自分自身に対する無関心の埋め合わせにしかならない。 自分が知ったところでどうにもならない中東情勢を知るよりも、自分自身を知ることによってもたらされる「自分の心の中で起きている紛争」を終わらせることのほうが、はるかに大事だと私には思われる。 残念ながら、外を見て、しかも内を見るということを両立するのはほぼ不可能に近く難しい。 私は改めて、自分の内界をこれまで以上に注視したいと思うようになった。 今日もお読み下さいましてありがとうございました。 【スケジュール】 10月17日(木)牡羊座満月ヒーリング 11月1日(金)蠍座新月ヒーリング 【メニュー】 ①カウンセリング 10000円 ②ヒーリング 10000円 ③リモートカウンセリング 7000円 ④遠隔ヒーリング (お布施 ) ヒーリングアクセサリー 「プレローマ」 36000円 【お問い合わせ下さい】 ①LINE:atelierkoshiki ②microcosmo.healing@gmail.com ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー ホームページ: https://www.microcosmo-healing.com/...

1自分の心の底流を映すもの

最近、家の植物たちの調子が良い。 枯れかけていたものたちが息を吹き返して、新しい葉をどんどん湧き出してくる。 それを見るのが楽しい。 植物は家の空気に敏感に反応している。 「家の空気」なるものには、上辺もあれば、底流もある。 上辺ではそれなりに上手く行っていても、底流に淀みや汚れがあると、植物たちに影響してしまう。 その底流は、心の底流でもある。 それは、幼少期の心の傷や、幼少期に定められた人生の方向性や枠組みなのだ。 悲しみや寂しさを見ない振りや押し殺すこと、または自らを鼓舞して楽天的な展望に無理矢理切り替えてしまうことは出来るけれど、植物はその心の底流を無視してくれない。 だからこそ、最近、この家の植物たちが足並みを揃えて元気になったことをとても嬉しく感じている。 自分が内面において変化した、動かぬ証拠なのだ。 植物だけでなく、関わる人々もまた同様に、自分の「心の底流」を映している。 子供を相手にして思うようになることは滅多にないけれど、子供の心の難しさもまた、同じものを映している。 神に対する自分の聞き分けのなさが、子供の自分に対する聞き分けのなさになる(部分的には、少なくとも)。 最近、その辺りに関して、ああ、こういうことなのか、と分かったことがある。 すると、子供の方からすぐに、おや、と目を瞠るような言葉が返ってきた。 改めて、自分の目の曇りを払い、より柔軟な心になることなのだ、と思った。 ・・・・・・ 最近の内面の変化を映して書き方が変わりますが、お付き合い下さい。 今日もお読み下さいましてありがとうございました。 【スケジュール】 10月17日(木)牡羊座満月ヒーリング 11月1日(金)蠍座新月ヒーリング 【メニュー】 ①カウンセリング 10000円 ②ヒーリング 10000円 ③リモートカウンセリング 7000円 ④遠隔ヒーリング (お布施 ) ヒーリングアクセサリー 「プレローマ」 36000円 【お問い合わせ下さい】 ①LINE:atelierkoshiki ②microcosmo.healing@gmail.com ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー ホームページ: https://www.microcosmo-healing.com/